AINAVO REPORT 2026

AINAVO REPORT 2026

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MESSAGE

阿部 一成

株主の皆様には、日頃より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
当社グループが属する建設関連市場においては、新築住宅着工数が弱含みで推移したほか、住宅取得マインドの低下も見られるなど、厳しい事業環境が続きました。また、人件費や資材価格の高止まりに加え、物価上昇の影響も継続しております。

そのような環境の下、当社グループでは、重点商材の拡販やリフォーム需要の取り込みに加え、非住宅分野における営業強化にも取り組んでまいりました。また、施工体制の充実や業務効率化の推進を通じ、収益力向上にも努めてまいりました。
2026年9月期第2四半期業績は、売上高482億58百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益17億44百万円(前年同期比9.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益12億2百万円(前年同期比10.9%増)となり、増収増益を達成することができました。
増収要因としては、戸建住宅事業における住宅設備機器関連販売や建材関連販売が堅調に推移したことに加え、非住宅分野における工事売上が伸長したことなどが挙げられます。また、利益面につきましても、原価管理の徹底や業務効率化の効果などにより、前年同期を上回る結果となりました。

引き続き、経営基盤づくりを進めるとともに、建材・住設機器の施工と卸販売の両方を手がける当社グループの強みを活かし、販売から施工までを一貫して提供できる体制をさらに強化してまいります。また、重点商材の拡販やグループシナジーの発揮、人材育成やDX推進にも取り組み、持続的な成長と企業価値向上を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き当社グループへのご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

株式会社アイナボホールディングス
代表取締役社長 阿部 一成

GROUP
COMPANY

リニューアル設備工事で
独自のポジションを確立
改修工事のノウハウと技術力で
安定成長を続ける

温調技研株式会社
代表取締役社長 柴田 昇

日本三大都市圏にそれぞれ拠点を置き、事業規模の拡大に取り組むアイナボホールディングスを支えるグループ会社をご紹介します。
第3回は、空調や衛生設備など、建物の快適性を支える設備工事を手がける温調技研株式会社です。1963年の創業以来、設備工事の分野で事業を展開し、近年は新築中心だった事業からリニューアル工事へと大きく舵を切ることで独自の強みを確立してきました。今回は、同社の事業の特徴やアイナボグループとの歩み、そして今後の展望について、柴田昇代表取締役社長にお話を伺いました。

Question 1温調技研の事業内容について教えてください。

空調設備を中心とした設備工事を展開。
改修工事に特化することで、高い収益性と専門性を実現しています。

当社は空調設備や給排水・衛生設備、消火設備、ろ過設備など、建物の機能を支える設備工事を手がける施工会社です。施工計画の立案から工事の実施までを一貫して担い、企業や施設のオーナー様に対して設備の更新や改修を中心とした総合的なサービスを提供しています。
事業は大きく二つの柱で構成されています。一つは空気調和・衛生・消火などの設備工事を中心としたコア事業、もう一つは設備導入に伴う設計支援や運用提案などを行うサービス事業です。官公庁施設の入札案件のほか、学校や宿泊施設、介護施設、オフィス、温浴施設など、さまざまな施設の設備改修工事を手がけています。温浴施設の設備工事の依頼は年々増えてきており、定期的な設備更新が必要となることから、改修工事が一定の周期で発生するケースが多いのが特徴です。こうした更新需要に対応することで、継続的な案件受注につながっています。また、当社は東京都世田谷区周辺の案件を数多く手がけており、地域に根ざした営業基盤を築いてきました。こうした地域密着型の事業展開も、安定した受注につながる要因の一つとなっています。
当社の事業の大きな特徴は、リニューアル(改修)工事に特化していることです。約10年前、従来中心だった新築工事から改修工事へと大きく方向転換しました。新築工事は基礎工事から完成まで長期間にわたり現場を管理する必要があり、人員コストが高くなりがちです。一方で、改修工事は既存の建物を活用するため工期が比較的短く、効率的に施工を進めることができます。

例えば、3〜4億円規模の案件でも1年以内で完了するケースが多く、1億円規模の案件であれば3カ月ほどで完了することもあります。このように効率性の高い案件を中心に手がけることで、安定した収益構造を築いてきました。

さらに、改修工事には現場ごとに異なる条件への対応力が求められます。当社では定期的な技術会議を実施し、現場で得られた知見や課題を全社で共有することで、技術力の向上とノウハウの蓄積を進めています。

Oncho giken 溫調技研株式会社

Question 2温調技研とアイナボグループの歩みについて教えてください。

アイナボグループ初のM&A企業として参画。
独自の事業領域でグループの付加価値向上に貢献しています。

温調技研は1963年に冷凍機の保守・設置事業を中心に創業しました。その後、空気調和や衛生設備の分野へと事業領域を広げながら成長を続け、1998年にはアベルコによる株式取得を通じてグループに参画しました。これはグループにとって初めてのM&A案件でもあります。2013年のグループ再編を経て、現在はアイナボグループの一員として事業を展開しています。
グループ企業の多くは住宅関連事業を中心に展開していますが、当社は施設向け設備工事を主力としており、事業領域はやや異なります。そのため直接的な事業連携は多くありませんが、設備工事という専門分野でグループの中で独自の役割を担っています。
売上規模はグループ内で決して大きいわけではありませんが、収益性の高い事業構造を確立していることから、営業利益面ではグループの付加価値向上に貢献しています。
また、グループ入りしたことでIT環境の整備や業務基盤の強化も進みました。パソコンやCADシステムの導入によって設計や積算業務の効率化が進んだほか、現在もグループ共通のITツールを活用し、情報共有や業務管理の効率化を図っています。こうした経営基盤の強化が、当社の事業成長を支える重要な要素となっています。

Question 3今後の展望について教えてください。

設計力と人材育成を強化し、設備更新市場で持続的な成長を目指します。

設計力と人材育成を強化し、設備更新市場で持続的な成長を目指します。

当社の基本方針は「顧客価値の最大化」を軸に、既存事業を着実に拡大していくことです。特に設備更新や改修の分野では、お客様の課題に応じた提案力と施工力が重要になります。そのため、設計部門の強化を進め、提案から施工まで一体的に対応できる体制を整えています。
現在、設計積算部門は4名体制となっており、設備更新の計画段階からお客様の課題解決に関わることで、より付加価値の高い提案を行える体制を構築しています。
また、人材育成にも力を入れています。設備工事業界では経験者採用が一般的ですが、当社では昨年から未経験者の採用と育成にも積極的に取り組み始めました。若手人材を採用し、5年から7年かけて現場代理人として育成する教育プログラムを進めることで、将来を担う技術者の育成を図っています。あわせて、当社ではワークライフバランスを重視した働き方にも取り組んでいます。業務の平準化や人員体制の強化により、社員が安心して長く働ける環境づくりを進めることで、持続的な組織成長につなげていきたいと考えています。
さらに、現場代理人の業務負担を軽減するため、工務系人材の採用も進めています。書類作成や管理業務をサポートする体制を整えることで、現場の生産性向上と働きやすい環境づくりの両立を目指しています。
設備更新市場は、建物が存在する限り継続的に需要が発生する分野です。空調設備などは一般的に10〜15年で更新が必要となるため、長期的に安定した需要が見込まれます。当社ではこうした市場特性を背景に、官公庁案件や民間施設の改修工事を中心に着実な事業拡大を図っていきます。

Question 4今後の事業成長への意気込みと株主様へのメッセージをお願いします。

顧客価値の最大化と技術力向上を通じて、持続的な成長と企業価値向上を目指します。

当社はこれまで、改修工事に特化したビジネスモデルを構築し、安定した収益基盤を築いてきました。今後も基本的な収益モデルを大きく変えることなく、この強みを活かしながら高い収益性を維持していき、顧客価値の最大化と技術力の向上を通じて持続的な成長を目指していきます。
設備工事の仕事は、現場ごとに条件が異なり、専門知識と経験が求められます。そのため、人材こそが最大の経営資源であると考えています。若手人材の育成や働きやすい環境づくりに取り組むことで、長期的に成長できる組織づくりを進めていきます。
また、品質管理にも引き続き力を入れていきます。当社ではすべての現場に社員が常駐し、安全・品質・コスト管理を徹底しています。この体制を維持することで、お客様から信頼される施工会社であり続けたいと考えています。
株主の皆様には、日頃より温かいご支援を賜り、心より感謝申し上げます。今後も安定した事業基盤のもと、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。引き続きご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

TOPICS

第5次中期経営計画について

成長と収益力強化へ向けた新たな3カ年計画

当社は、2025年10月から2028年9月までの3年間を対象とする「第5次中期経営計画」を策定しました。本計画では、「事業基盤の強化」と「収益性の改善」を最優先課題に掲げ、ビジネスモデルの変革と利益構造の再構築に取り組みます。

第5次中期経営計画(2025–2028)

事業基盤の強化  収益性の改善

DXの推進や人材への積極的な投資を通じて、グループ全体の生産性向上と競争力強化を図ってまいります。具体的には、M&Aや物流・IT基盤の整備によってグループ間のシナジー創出を加速するとともに、施工研修センターなどを活用した人材育成により、工事品質や物流品質のさらなる向上を目指します。また、生成AIなどの先端技術の活用による業務の自動化・省力化を進め、効率的な事業運営を実現していきます。
財務面では資本効率を重視した経営を推進し、ROE8%を目標に掲げています。株主還元についても、配当性向40%、DOE(純資産配当率)2.6%を目安とした安定的な還元を基本方針とします。数値目標としては、最終年度に売上高1,120億円、営業利益31億円、営業利益率2.8%の達成を目指します。

2028年9月期 目標

  • 売上高

    1,120億円

  • 営業利益

    31億円

  • 配当性向

    40%

株主優待制度拡充のお知らせ

株主の皆様への感謝をかたちに

当社では、日頃よりご支援いただいている株主の皆様への感謝の気持ちをお伝えするとともに、株主基盤の拡大と長期保有の促進、投資魅力の向上を目的として、株主優待制度を拡充いたしました。
従来の期末優待(基準日9月30日)に加え、新たに中間優待(基準日3月31日)を新設。毎年3月31日時点で100株(1単元)以上を保有されている株主様を対象に、1,000円分のQUOカードを進呈いたします。今後も株主の皆様にとって魅力ある企業であり続けるよう、企業価値の向上に努めてまいります。

  • 変更前

    回の優待
    (期末のみ)

  • 変更後

    回の優待へ拡充
    (中間+期末)

上埜タイルご紹介

優しい住空間を求めて、未来を創造する。
~株式会社上埜タイル~

株式会社上埜タイルは、内装・外装タイル・石材・住宅設備機器の販売・施工を総合的に手がける施工会社です。
アイナボホールディングスグループの一員である同社は、関西圏を中心に、公共施設やホテル、大型商業ビルから一般住宅まで、幅広い施工実績を誇ります。
これからも「人」を中心として「環境美」の未来を見つめ、文化的価値の高い、人間味あふれる“優しい住空間を求めて”積極的な企業活動を展開し、長年培ってきた実績と最新の技術を融合させ、新しい時代のライフスタイルを創り出していきます。
また、SDGsへの取り組みや、健康経営優良法人2025および2026に認定されるなど、サステナビリティにも注力しており、これからもお客様と地域社会の豊かな未来の創造に貢献してまいります。

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