AINAVO
REPORT
アイナボホールディングス株主通信
GROUP COMPANYグループ会社紹介 株式会社アベルコ
DXを積極的に取り入れ、
生産性を向上。
アイナボグループの中核企業
として新たな挑戦を続ける
日本三大都市圏にそれぞれ拠点を置き、事業規模の拡大に取り組むアイナボホールディングスを支えるグループ会社をご紹介します。
第2回は、アイナボホールディングスの事業会社として最大規模の売上高・営業利益を誇り、グループ全体を支える、株式会社アベルコです。
社長就任から3年目にして、社内DX化や人材育成など革新的な取り組みを続ける、千葉周作代表取締役社長にお話しを伺いました。

株式会社アベルコ 代表取締役社長千葉 周作
Q1.
アベルコが手がけている事業について教えてください。
住宅の建築・リノベーションに必要な設備・建材の仕入れ、開発、
販売、施工を手がけています。
当社では、関東圏の戸建住宅事業と大型物件事業を中心に、多彩な住設機器・建築資材と工事種目を取り扱っています。建築・リノベーションに必要なユニットバス、エアコン、キッチン、トイレ、内外装材、断熱材など、住設機器・建築資材の仕入れ・開発・販売だけでなく、外装工事や水周りの施工まで、お客様のニーズに合致する設備・資材と工事をご提案できるのが当社の強みです。売上構成比は施工が6割に上るなど、卸販売業者としては、かなり高い比率になっています。

ともに協力し、敏速に対応し、
進んで挑戦します。
Q2.
アベルコの歴史と、アイナボホールディングスの連結子会社となった経緯を教えてください。
持株会社アイナボホールディングスへの体制移⾏時、
吸収分割契約に基づき事業継承。連結⼦会社化しました。


当社は、2013年の持株会社アイナボホールディングスへの体制移行時、アイナボホールディングスの全事業を継承しました。すなわちルーツはアイナボホールディングスと同じく、1924年に創業した阿部梅吉商店という工事会社です。タイル・レンガの販売・工事請負から始まり、1955年に阿部窯業株式会社に改称。時代にあわせて卸売業、住宅設備機器の施工へと、事業領域を拡大してまいりました。
直接の前身は、2013年4月、持株会社アイナボホールディングスへの体制移行のために設立された「株式会社アベルコ分割準備会社」。同年10月、吸収分割契約に基づいて株式会社アベルコ(現アイナボホールディングス)よりすべての事業を承継し、商号を「株式会社アベルコ」に変更しました。
現在もグループ売上高の7割、営業利益で8割を占める、名実ともにアイナボホールディングスの中核企業です。
Q3.
競合他社にはない特徴は何ですか。
独自のDX化で遠隔監視システムを構築し、施工現場を安全管理。
生産性が大きく向上しました。
施工現場の品質・安全・工程管理を、2023年に開発した、AMC(アベルココンストラクション・マネジメント・センター)という独自のネットワークシステムで管理しています。現場作業員が装着する超小型カメラを通じ、モニターから現場の状況を遠隔監視するシステムです。
導入後最大の成果は、システム開発当初からの目標であった「生産性向上」です。これまで、ひとりの施工管理者が一日で5~6件の現場を回っていましたが、AMC導入後は、職場から複数の現場を管理できるようになり、大きなコスト削減となりました。
更に、新入社員の教育・定着にも効果を発揮しています。先輩社員と同じモニターを見ながらアドバイスを受けられるため、より実践的かつ効率的に教育を進められるようになりました。業務負担軽減にもつながり、AMC導入以降、離職者はひとりも出ていません。
現状、建設会社で、同等の規模でDX化を推進しているところは、おそらく他にないでしょう。現在、現場での使用率は30〜40%程度ですが、今後より活用していくとともに、AMCをアイナボグループ全体に浸透させ、グループ全体の生産性向上に寄与したいと考えています。

Q4.
現在、重点的に取り組んでいる施策について、教えてください。
『サイディング、サッシ、新規開拓』の3S施策と人材育成に注力し、
更なる成長を図ってまいります。
サイディング(外壁塗装工事)及びサッシの取付工事の受注拡大と、新規取引先の開拓、これらをあわせて「3S施策」と呼んで、重点的に取り組んでいます。
サイディング、サッシについては、2025年4月の建築基準法改正と、近年の建築業界の着工数減少に対応するための取り組みです。当社ではこれを売上拡大の好機と捉え、住宅一棟あたりの単価向上に向け、人員を投入しています。新規取引先の開拓については、営業部門一体となって既存取引先の紹介、直接訪問での獲得に注力しています。これまで全体売上のうち新規取引先によるものは5~6%にすぎませんでしたが、今期、初めての10%超が見えています。


若手社員の成長なくして、当社の成長はありません。若手社員が自ら成長できる環境の整備を目指し、人材育成にも力を入れています。
2年前から、入社後のキャリアパスとして、「施工営業ルート」「SA営業ルート」を導入しました。「施工営業ルート」は、入社後2年間は施工管理技術者として現場経験を積み、3年目以降に営業部門をはじめ、さまざまな部署に配属されます。2年間の現場経験で提案営業の引き出しをつくることで、3年目以降、自らお客様にご提案できる営業力の強化を図っています。「SA営業ルート」は、セールスアシスタントが主な業務で、将来的には営業職として活躍することも可能です。このキャリアパスによって、社員の定着率がさらに高まると期待しています。
また、若手社員を中心に社内ベンチャーの組成にも取り組んでいます。『営業利益1億円達成プロジェクト(1プロ)』と題した取り組みで、グループごとに1年間、既存事業の枠を超えた新たなビジネスモデルを考え抜き、経営陣の前でプレゼンしてもらいます。前回の『1プロ』では、「シングルマザー向けシェアハウス経営」や「キャンプ場経営」など、これまでのアベルコにはない新たな視点でのプロジェクトの提案があり、私自身、大きな刺激を受けました。通常業務で荒波に揉まれる傍ら、未来を見据えて『1プロ』に取り組む彼らは、みんないい表情をしています。近い将来、既存の事業領域を超える成果を期待しています。
3年先を想像することも困難な時代ですが、社長就任後に実施した上記の取り組みにより、時代の変化をプラスに変換するための選択肢を増やすことができたと自負しています。今後も日々の業務改善に励み、アイナボグループの更なる企業価値向上を図ってまいります。株主・個人投資家の皆様におかれましては、より一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
TOPICSショールーム移転のお知らせ
南青山ショールーム


オリジナルアクリル製バスタブブランド「Artis(アルティス)」は、この度ショールーム及び営業所を南青山に移転いたしました。
新ショールームでは、ブランドコンセプトである“寛ぎの頂点へ”を体現すべく、ホテルのようにお客様が寛ぎながら製品を体感できる空間となっております。
ターゲットである富裕層へのアピールを強化し、ブランドイメージ向上と当社の成長基盤を確立してまいります。
今後ともアルティスをよろしくお願い申し上げます。
東京ショールーム


Maristoは東京都港区六本木にあった本社と東京ショールームを港区麻布台に移転し、東京ショールームは2025年4月16日にグランドオープンいたしました。
装いを新たにしたショールームでは、Maristoのコンセプトである「Trend Marche(トレンドマルシェ)」を体現したインテリアと多種多様なマテリアルを用意しております。
設計者、デザイナー、コーディネーターなどさまざまなクリエーター様のインスピレーションを掻き立てる空間です。
皆様のご来場、スタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
42個のタイルエレメントを展示
大判タイルを現物サイズで確認
できるダイナミックな展示